こんにちは
セカンドセレクションのTamataniです
皆さんは以下の格言を知っていますでしょうか?
一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら・・・ 釣りを覚えなさい。
これは、芥川賞作家の開高健が著書「オーパ!」 の中で、中国の格言として紹介したものです。実は、後に中国にはこのような格言は見当たらないと言う事で(類似のことわざはある)、開高の創作ではという疑いも出たものですが、何にしても生涯にわたり釣りを愛し、世界各国で釣りに没頭した開高らしい表現です。
まあ正直、釣りを覚えたくらいで、永遠に幸せになれるとは私は思いませんが、多趣味で飽き性、興味がわいたら熱中するのにすぐ飽きてしまう。そんな私が、釣りだけは子供のころから飽きることなく、休日には各地に竿をもって出かけ、釣りを通じて各地の釣人や、色々な魚との出会いを何十年も続けていられる…ん~、ひょっとしたらちょっとは幸せになってるのかも?
つまり、ビジネスマンは釣りをしろ・・というお話です。
釣りという遊び
竿という棒切れの端に糸と針を付け、いろいろと工夫して針に魚を掛けて釣り上げる。
釣りをしたことが無い人でも釣りとはどういう事をするのかは、大体は解っているとは思います。
ただ、釣りという遊びの面白さがどういうところにあるのかを理解してる人は少なそうです。
実は、竿と針を使って針に魚を掛ける。 どの釣りもやっている事は、同じような事なのですが、それぞれの釣りには様々なテクニックやスタイルがあって
「どんなロケーションで、どんな魚を、どういう道具で、どのように、何の為に釣るのか」
その辺が違うと、やってることはよく似てても、遊びとしては全く別物になります。
そういう意味では、適切な例えでは無いですが、カバーする広さで考えれば釣りとはスポーツと同じくらいの広いレベルのカテゴリーで、その下にいろいろなスポーツがあるように(野球、サッカー、テニス、ゴルフ等々…、同じスポーツだけどやってることは全く違いますよね)、釣りにもそれと同じようにいろいろな釣り(ヘラ釣り、鮎釣り、鯛釣り、バス釣り…)、楽しみ方があります。
一昔前までは、釣りと言えば、おっちゃんの趣味って感じでしたが、近年は、女性の釣り師も増えてきて(釣り女子、釣りガールって呼ばれてます)、女性向けの商品や、釣り場も増えてきたので、これから更に、釣りの楽しみ方の裾野が広がりそうです。
優秀なエンジニアは釣りも上手!?
先の章にも書きましたが、釣りと言う遊びは、実はいろいろな釣りがあります。 一般的に知られている様な、水辺に座ってボーっと糸をたらし、日がな一日のんびりする、ご隠居さんの暇つぶし的な遊びでは無く(まあ、それも釣りの一つの形ではある…)、釣り場や、季節、対象魚に応じて、状況を読んだり、目に見えない水中の中をイメージしたり、魚の生態にあった攻め方を組み立てたり、それに応じた道具をアレンジしたり… 等々、頭と五感をフル回転する忙しい遊びです。
すべての釣りに共通していることは、自然を観察し、魚たちの行動をイメージし、予測し、魚に口を使わす方法を論理的に考え、魚へのコンタクトを行い、結果と検証を繰り返す。 そうする事でより答えに近づき、いい結果(釣果)へと繋がっていく。 釣りという遊びの面白さの本質は実はそういうところにあって、決してボ~っとウキを眺めながら、魚が掛かるのを待つ遊びでは無いのです。
実は、これってシステムエンジニアがシステムを組み立てていくプロセスでの頭の使い方にも似ているところがあります。 システム導入の意図や、使われ方を理解し、使用する方や、使われ方をイメージし、枠組みを計画したうえで、プランの発散と収縮を繰り返しながら、システムのブラシュアップを行い、論理的にシステムの組み立て(設計)をおこなう。
多分、優秀なシステムエンジニアは間違いなく釣りも上手くなるだけでなく、釣りという遊びの本質を見抜き、より楽しめるはずです。(釣りを通じて知り合った方には技術者の方が案外います。逆にゴルフで知り合う人は、どっちかというと営業系が多いです。まあ、私の経験上だけかもしれませんけど…)逆にそういうアプローチの方法を釣りという遊びを通して気付く事もエンジニアにとっては面白いかもしれません。まあ、やってみれば分かる人には分かります。笑
釣りに行こう
四季折々に色々な釣りがありますが、今回はこの時期(6月頃)に誰でも簡単に楽しめる手軽な釣り、琵琶湖畔での小鮎釣りを紹介しておきます。 釣りやすい魚なので初めての人でも十分楽しめます。
琵琶湖畔での小鮎釣り
小鮎ってどういう魚?
その前に、少しだけ小鮎の紹介です。たとえ遊びであっても相手の事を知っておくのは何事においても大切ですからね。彼を知り己を知れば~ です。
鮎という魚は日本全域に生息していて、日本人なら誰もが知っていて、一度は食べた事もあると思います。 一般的な鮎は各地の各河川の河口域で生まれ、冬は海で過ごし、春になると川を遡上し大きく成長し、秋になれば河口域で産卵し、その生涯を閉じる一年魚です。
琵琶湖周辺の河川で生まれた鮎は一般の鮎とは少し違った生態を持っていて、海には下らず、琵琶湖を海代りにして冬を過ごし、春には琵琶湖へ注ぐ川に遡上し大きく成長するもの(普通の鮎と同じ行動パターン)と、川には遡上せず、そのまま琵琶湖に残って生活し、あまり大きく成長しないもの(琵琶湖独自の生態)とに分かれます。 川を遡上し大きく成長する鮎に対し、春以降も琵琶湖に残る鮎は、成長しても10cm程度の大きさにしかならないため、「小鮎(コアユ)」と呼ばれます。
小鮎という魚は陸封(海と遮断)されながらも、琵琶湖を海と見立て、淡水の海、琵琶湖で種を繋いで来た琵琶湖固有の非常に変わった生態を持つ魚です。
小鮎を釣る
琵琶湖では5月のGW頃から小鮎が琵琶湖畔から釣れ始めます。 特別な道具は必要なく、簡単な道具で釣ることが出来るので入門者にもお勧めです。
また、小気味よい引きを楽しめるだけではなく、食べても美味しい魚なので人気の高い釣りモノです。
この時期に、京都あたりの料理屋では小鮎を出してくれる店もありますが、自分で釣れば小鮎の味も格別です。
また、特に琵琶湖の湖西の浜は水もきれいですし、夜明けの景色は最高。 抜群のロケーションの中で釣りをする事が出来るので、日頃のストレス発散にも最適です。 日頃からインドアで体を動かす機会の少ないソフトウエア技術者にはお勧めです。
興味のある方は一度挑戦してみてください。
小鮎を食べる
釣った釣果を美味しく頂くまでが釣りと言う遊びです。我が家では、小鮎の天ぷら、小鮎の山椒煮、小鮎のオイル煮あたりが定番です。
まあ、淡白で癖もないのでどんな調理法でも美味しくいただけます。代表的なレシピを紹介しておきます。
小鮎の山椒煮
小鮎の天ぷら
小鮎の南蛮漬け
まとめ
長文読んでいただきありがとうございました。今回は私の趣味である釣りについて紹介させていただきました。
一生幸せなエンジニアになりたければ釣りをしてみてください。営業になりたい方はゴルフがおすすめです。