こんにちは、セカンドセレクションの井村です。
今回は sigfoxを使った事例をご紹介します。私たちが働くオフィス街には、さまざまな種類のビルがあり、防犯面からみた安全性の担保としてIoTを活用した事例を紹介します。
新しいビルには、たいへん高度な監視システムが導入されていますが、古いビルには最新式の監視システムを導入すると相当な設備投資が必要になるので中々良いシステムへレベルアップすることができません。
そこで今回ご紹介するのは、既存設備に導入できる無線を使った扉の開閉監視システムです。
ビルには多くの人が出入りするドアがあります。
人はそのドアを使ってビルや部屋に入るわけですから、通常運営でもそのドアの開閉は常に行われています。でも、防犯で必要なのは、不正な開閉動作です。それを検知するための取り組みになります。
顧客の課題
ビルの管理業務の悩みとしては、如何に限られた人員で事件や事故を未然に防ぐかという目的があります。もちろん、限られた人員で如何に異常を早期に発見できるかというコスト面と業務の効率化という課題も同時に対策していくことが求められます。
そこでまず初めに、扉の開閉状態で正常か異常かを早期に判断できないかということに取り組みました。
夜間で予定外での扉の開閉があった場合に即座に駆け付けるのは当たり前ですが、監視装置がない環境では定期的に見回るという方法しか取れません。それでは限られた人材の活用ができずビルの安全の向上にも貢献できない。
しかし、ビルのすべての扉に対して、電気配線工事をするなど常識で考えればコスト的に考えれる範囲を超えています。
というような悩みが多くあります。
導入のねらい
しかしながら、ビル管理の多くは見回りに時間がかかり、異常の即時発見にはいたっておらず、現象の後追いになっているのが現実です。
そこで考えられるのは、電気の配線がいらず無線で導入でき電池交換も不要となるような扉の開閉モニタリングをする方法があればまずは、コスト面の課題をクリアできるのはないかということです。
次に扉の開閉状態から異常と正常を区分けして異常発生時の確認を遠隔でできないかということです。もちろん、遠隔監視は、IoTの得意分野ではありますが、安価にそして導入検証がしやすいシステムが求められ、Sigfoxがそれに合致することになりました。
選定理由
Sigfoxの特徴は、低コストと電源いらずで電池で長期運用ができるという点です。また、通信情報も少量でよい環境にはメリットの高いシステムであるといえます。
「Sigfox」は、2017年の12月から日本での活動が始まった低コストを武器に日本市場を席捲し、無線市場に「LPWA」というカテゴリを成立させました。通信費がやすく、1台を年間100円で利用することも可能です。しかし、送信できるデータ量は極めて少なく、その上単方向であるが消費電力がすくないので、電池で、5~10年もち電源がないところで利用できる。そのニーズに合致すると強力な武器となる。
導入と効果について
セカンドセレクションでは今回、扉の開閉データをクラウド通知し蓄積する部分と扉開閉状態の見える化部分を受け持ち開発サービスをご提供することになりました。
今回導入した扉の開閉システムにより、下記の効果が確認できました。
扉の開閉状態を一覧で見られるようにして、扉の異常をアラートで通知する事ができます。
これによりビルの管理者は、扉状態一覧画面をチェックすることで、ビルすべての扉を1つずつ開閉のチェックを行う必要がなくなり、扉の状態が異常もしくは開きっぱなしの扉だけを重点的にチェックすれば良くなりました。
それにより、見回り時間が少なくなり管理効率が向上、時間の有効利用ができるようになったとのお声を頂きました。
もう少し詳細なシステムの内容は、こちらをご覧ください。
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